山梨ツーリング2:8日のお祭りのこと [ツーリングレポ]
ペアレントさんのお話では、毎年5月8日に大善寺というところで、お祭りがあるそうです。
http://katsunuma.ne.jp/%7Edaizenji/info.html
日にちは必ず5月8日。振り替えはないとのことです。
この日は学校も、このお祭りのために半日で終わりなのだそうです。
ペアレントさんの息子さんも午前中で終わり、迎えに行きがてら車に乗せてもらって、3人でお祭りを見に行くことになりました。
大善寺についた頃には、既に男の子たちがたくさん集まっていました。
とび職っぽい格好をした青年たちは、手袋なども用意していて用意周到。
ちょっと怖い感じの青年でドキドキ。
なんだかやる気満々です。
お寺は山の斜面にあり、お寺にたどり着くまでの山の斜面は結構険しく、急な階段を上っていきます。
ちょっと疲れて上っていくと、すぐにお寺の境内。
境内の前の道を横に少し上っていくと、少し広い空き地のようなところがありました。
そこにも小さい境内があるのですが、その前に既にお祭りの用意がされていました。
ぱっと見、蔦の絡みついた枝のない木の支柱のように見えます。
その天辺には、金色のお盆みたいなのと、蛇の形をかたどった蔦がぶら下げられています。
(写真参照)
ぶら下がってるものだけ拡大するとこんな感じ。
やがて、スピーカーからなにやら話し声が。
それと同時にみな支柱に集まり始めます。
なぜか、消防団員さんたちが支柱の周囲を固め、その周りに地元の人たちが集まっています。
私たちは空き地の方にいたのですが、どうやら本殿の方で劇のようなことをしているようです。
スピーカーはその演劇の声なのでした。
法力がどうとか大蛇がどうとか言っています。
おそらく大蛇が蛇の形の蔦のことなのでしょう。
20分ほど劇が続き、「それでは退治に行こう」ということになったようです。
お坊さんが二人、空き地まで上ってきました。
そして、片方のお坊さんが矢を番え、明後日の方向に飛ばします。
「何をやってるんだろう?」と思ったら、どうやら大蛇退治に失敗したようです。
「我が法力をもってしても大蛇は倒せませんでした」と本殿に報告をしにいきました。
そこに、役の行者(小角)がやってきて、他のお坊さんに法力を見せると「この法力ならあの大蛇も倒せるだろう」となり、小角役のお坊さんを筆頭に、たくさんのお坊さんがまた空き地まで上ってきます。
そこで、役の行者が金色の円盤に向かって矢を放ちます。
これは、当たるまで続けるみたいです。
2回目に無事に金の円盤に矢が当たりました。
「大蛇の目に命中したぞ!」ということなので、この金の円盤は大蛇の目だったようです。
すると、小角役のお坊さんが支柱に登りだします。
(写真参照)
何をするのかと思っていたら、手に持っていたナイフか何かで、ぶら下がっていた大蛇を切り離しました。
すると、まぁ大変。
周囲に集まった青年たちが、大蛇を奪い合います。
(このためにこのとび職みたいな格好の青年たちが集まっていたのね)
どうやら、青年たちだけではなく、お父さんやおじいさんたちも一斉に大蛇めがけて突進。
土ぼこりが舞います(汗)
(写真参照)
私の周囲にいたカメラマンたちも一斉にカメラを持って写真撮影開始。
その隙にいつの間にか支柱を下りていたお坊さんの代わりに、待機していた少年たちが頂上目指して支柱を登り始めました。
あれよあれよという間に天辺まで。
・・・猿がおる・・・。てか、何してるの?
(写真参照)
大蛇は、福男みたいに一人が奪って終わりなのかなと思っていたら、やがて、切れ端を持った男の人が近くにやってきました。
(写真参照)
どうやら、消防団員さんが持っていたのこぎりで大蛇を分解し、それを奪い合っているようです。
奪い合っている最中に切っているものだから、時々間違って腕を切られたりしてけが人が続出するらしいです。
(だから、隣でペアレントさんと地元の人の会話で、「腕を切られたことがある」とは話していたんですね。コワ・・・。つか、お祭りのときにペアレントさんに紹介された消防団員さんが、腰にのこぎりを挿していたのはこのためだったのか・・・)
よく見ると、消防団員さんたちは支柱も切ってます。
(写真参照)
その上では、少年たちも支柱を切っています。
いつの間にのこぎり持ってたの?もって上ったの?
あっけにとられてみていると、少年の一人が下に向かって手を伸ばしています。
何をしているのかと思ったら、消防団員が少年にのこぎりを投げて渡してました。
おいっ!!あぶなっ!(汗)
下には、蛇を奪い合う人たちがいるのに!
呆然としてて、写真を撮り忘れました。
ちなみに、その少年たちがのこぎりで切った支柱の欠片にもご利益があるそうで、下に向かって投げるとそれも奪い合ってました。
土ぼこり、もうもう。
写真が白っぽいのはそのためです。
その間にも、次々支柱に飛び乗る少年たち。
まるで、運動会の棒倒しの合戦のようです。
でも、その飛び乗った少年たちものこぎりで支柱を切り始めます。
支柱は下部はもうつんつるてんなのに、上部は少年たちで鈴なり。
横の小さいお堂では、ずっとお坊さんたちがお経を上げています。
足をかけるところがなくなれば、支柱からボロボロ少年が落ちていきます。
最後には、素っ裸の支柱に少年たちだけが取り残されます。
どうするのかなと思っていたら・・・。
消防団員さんがはしごをかけてあげてました。
これで、ようやくお祭り終了のようでした。
いやいや、お疲れ様。
ちなみに、なんだかたくさん奪ってきた若者たち。
どうやら、ご近所に配ってあげるようです。
あのとび職みたいな怖い感じの青年たちも、そのために派遣されてきたのかもしれませんね。
(ご近所がおじいさんおばあさんのため、奪い合いが出来ないとか)
そう考えると、ご近所思いのいい青年たちです。
ちょっと怖い雰囲気なのに、小さい女の子をあやしてあげていたし。
ああ・・・田舎っていいなぁ・・・。
と、都会に疲れている私はしみじみ思うのでした(苦笑)
私も脱サラしてユースホステルのペアレントになろうかなぁとちょっと思いましたが、私が旅行できなくなるのでやめときます。
こんな感じのお祭りでした。
楽しかった。
首都圏のお祭りは人が多すぎてこんなに間近で見ることは出来ません。
田舎のお祭りだからこそ、こんなに臨場感あふれて楽しいんですね。
今年は救急車も必要なかったとのことで、けが人もなく終わったそうです。
本当に「血沸き肉踊る」って言葉がぴったりのお祭りでした。
屋台以外でこんなにワクワクしたお祭りは、物心ついてからなかったかもしれません(笑)
いつもお祭りというと、私の場合は屋台めぐりが楽しみで行くんですけどね。
今回はそんな気も起きませんでした。
最後まで支柱に残ってると、ヒーローなのかなぁ。
ペアレントさんが、「支柱に登ると女の子に良いところが見せられると思って、男の子たちも必死なんだよ」と言ってました(笑)
http://katsunuma.ne.jp/%7Edaizenji/info.html
日にちは必ず5月8日。振り替えはないとのことです。
この日は学校も、このお祭りのために半日で終わりなのだそうです。
ペアレントさんの息子さんも午前中で終わり、迎えに行きがてら車に乗せてもらって、3人でお祭りを見に行くことになりました。
大善寺についた頃には、既に男の子たちがたくさん集まっていました。
とび職っぽい格好をした青年たちは、手袋なども用意していて用意周到。
ちょっと怖い感じの青年でドキドキ。
なんだかやる気満々です。
お寺は山の斜面にあり、お寺にたどり着くまでの山の斜面は結構険しく、急な階段を上っていきます。
ちょっと疲れて上っていくと、すぐにお寺の境内。
境内の前の道を横に少し上っていくと、少し広い空き地のようなところがありました。
そこにも小さい境内があるのですが、その前に既にお祭りの用意がされていました。
ぱっと見、蔦の絡みついた枝のない木の支柱のように見えます。
その天辺には、金色のお盆みたいなのと、蛇の形をかたどった蔦がぶら下げられています。
(写真参照)
ぶら下がってるものだけ拡大するとこんな感じ。
やがて、スピーカーからなにやら話し声が。
それと同時にみな支柱に集まり始めます。
なぜか、消防団員さんたちが支柱の周囲を固め、その周りに地元の人たちが集まっています。
私たちは空き地の方にいたのですが、どうやら本殿の方で劇のようなことをしているようです。
スピーカーはその演劇の声なのでした。
法力がどうとか大蛇がどうとか言っています。
おそらく大蛇が蛇の形の蔦のことなのでしょう。
20分ほど劇が続き、「それでは退治に行こう」ということになったようです。
お坊さんが二人、空き地まで上ってきました。
そして、片方のお坊さんが矢を番え、明後日の方向に飛ばします。
「何をやってるんだろう?」と思ったら、どうやら大蛇退治に失敗したようです。
「我が法力をもってしても大蛇は倒せませんでした」と本殿に報告をしにいきました。
そこに、役の行者(小角)がやってきて、他のお坊さんに法力を見せると「この法力ならあの大蛇も倒せるだろう」となり、小角役のお坊さんを筆頭に、たくさんのお坊さんがまた空き地まで上ってきます。
そこで、役の行者が金色の円盤に向かって矢を放ちます。
これは、当たるまで続けるみたいです。
2回目に無事に金の円盤に矢が当たりました。
「大蛇の目に命中したぞ!」ということなので、この金の円盤は大蛇の目だったようです。
すると、小角役のお坊さんが支柱に登りだします。
(写真参照)
何をするのかと思っていたら、手に持っていたナイフか何かで、ぶら下がっていた大蛇を切り離しました。
すると、まぁ大変。
周囲に集まった青年たちが、大蛇を奪い合います。
(このためにこのとび職みたいな格好の青年たちが集まっていたのね)
どうやら、青年たちだけではなく、お父さんやおじいさんたちも一斉に大蛇めがけて突進。
土ぼこりが舞います(汗)
(写真参照)
私の周囲にいたカメラマンたちも一斉にカメラを持って写真撮影開始。
その隙にいつの間にか支柱を下りていたお坊さんの代わりに、待機していた少年たちが頂上目指して支柱を登り始めました。
あれよあれよという間に天辺まで。
・・・猿がおる・・・。てか、何してるの?
(写真参照)
大蛇は、福男みたいに一人が奪って終わりなのかなと思っていたら、やがて、切れ端を持った男の人が近くにやってきました。
(写真参照)
どうやら、消防団員さんが持っていたのこぎりで大蛇を分解し、それを奪い合っているようです。
奪い合っている最中に切っているものだから、時々間違って腕を切られたりしてけが人が続出するらしいです。
(だから、隣でペアレントさんと地元の人の会話で、「腕を切られたことがある」とは話していたんですね。コワ・・・。つか、お祭りのときにペアレントさんに紹介された消防団員さんが、腰にのこぎりを挿していたのはこのためだったのか・・・)
よく見ると、消防団員さんたちは支柱も切ってます。
(写真参照)
その上では、少年たちも支柱を切っています。
いつの間にのこぎり持ってたの?もって上ったの?
あっけにとられてみていると、少年の一人が下に向かって手を伸ばしています。
何をしているのかと思ったら、消防団員が少年にのこぎりを投げて渡してました。
おいっ!!あぶなっ!(汗)
下には、蛇を奪い合う人たちがいるのに!
呆然としてて、写真を撮り忘れました。
ちなみに、その少年たちがのこぎりで切った支柱の欠片にもご利益があるそうで、下に向かって投げるとそれも奪い合ってました。
土ぼこり、もうもう。
写真が白っぽいのはそのためです。
その間にも、次々支柱に飛び乗る少年たち。
まるで、運動会の棒倒しの合戦のようです。
でも、その飛び乗った少年たちものこぎりで支柱を切り始めます。
支柱は下部はもうつんつるてんなのに、上部は少年たちで鈴なり。
横の小さいお堂では、ずっとお坊さんたちがお経を上げています。
足をかけるところがなくなれば、支柱からボロボロ少年が落ちていきます。
最後には、素っ裸の支柱に少年たちだけが取り残されます。
どうするのかなと思っていたら・・・。
消防団員さんがはしごをかけてあげてました。
これで、ようやくお祭り終了のようでした。
いやいや、お疲れ様。
ちなみに、なんだかたくさん奪ってきた若者たち。
どうやら、ご近所に配ってあげるようです。
あのとび職みたいな怖い感じの青年たちも、そのために派遣されてきたのかもしれませんね。
(ご近所がおじいさんおばあさんのため、奪い合いが出来ないとか)
そう考えると、ご近所思いのいい青年たちです。
ちょっと怖い雰囲気なのに、小さい女の子をあやしてあげていたし。
ああ・・・田舎っていいなぁ・・・。
と、都会に疲れている私はしみじみ思うのでした(苦笑)
私も脱サラしてユースホステルのペアレントになろうかなぁとちょっと思いましたが、私が旅行できなくなるのでやめときます。
こんな感じのお祭りでした。
楽しかった。
首都圏のお祭りは人が多すぎてこんなに間近で見ることは出来ません。
田舎のお祭りだからこそ、こんなに臨場感あふれて楽しいんですね。
今年は救急車も必要なかったとのことで、けが人もなく終わったそうです。
本当に「血沸き肉踊る」って言葉がぴったりのお祭りでした。
屋台以外でこんなにワクワクしたお祭りは、物心ついてからなかったかもしれません(笑)
いつもお祭りというと、私の場合は屋台めぐりが楽しみで行くんですけどね。
今回はそんな気も起きませんでした。
最後まで支柱に残ってると、ヒーローなのかなぁ。
ペアレントさんが、「支柱に登ると女の子に良いところが見せられると思って、男の子たちも必死なんだよ」と言ってました(笑)
へ~
そんな楽しげなお祭りがあるんだ~
知らなかったな~(^_^;)
貴重な経験出来たね~
バイクで出掛けて現地の祭りとかに
偶然当たるとラッキーって思いますね。
by かみさま (2008-05-12 06:48)
>かみさまさん
本当に偶然でラッキーでした。
最近ツイてます。
こんなに間近でお祭りを見るのは初めてで、楽しかった~♪
by ゆうゆう (2008-05-12 11:06)
コレがあの痛いおまつりだったんだねー^^
地方のお祭りで、しかも平日だったのに、大盛況だね!!
大蛇の金色が目だなんて、驚き。
頭は反対側の裂けたツタのほうなのかと思ってた。
お祭りでは、激しくなくても、血沸き肉踊ってしまう私って・・・(笑)
by ソシガヤンヤン (2008-05-12 17:25)
>ソシガヤンヤンちゃん
そう、これがメールで言ってた祭だよ~。
腕が切られることはあるわ、落ちるわ、登ってる人に蹴られたりするわ、痛そうなの。
でも、この土地の男の子に産まれたかったな~と思ったりしたよ。
楽しそうでさ(^-^)
by ゆうゆう (2008-05-12 17:40)
こんにちは。
なかなか見られないお祭りに出会えて良かったですね。
まあ、そういう体験も旅の醍醐味の一つです(笑)
豊作祈願とかのお祭りも、(昔は)出会いとかが少なかった土地の
出会い(アピール?)の場だったのかもしれませんね。
by HIRO (2008-05-12 23:27)
>HIROさん
そうですね。
こういうほかの土地のお祭りに参加するのはとても楽しいです。
教えてくれたペアレントさんに感謝です(^-^)
by ゆうゆう (2008-05-13 09:33)